10代、20代の頃の私は、現在の生活が充実していればいいと考える人間でした。しかし今、結婚して家庭を持ち、子どもが生まれたことで、この街の未来に対する責任を自覚するようになりました。

実はうちの子も待機児童です。そして周りでも、子どもを預けることができずに働きに出られない、そういう声を耳にします。子どもを生み、育てたい気持ちがあっても、何が起こるかわからない世の中で、しかも制度や施設が不十分では、不安の気持ちが先に立ってしまうのは仕方のないことです。

それでも私はこんな時代だからこそ、街に子どもの笑顔が必要だと思います。私たち子育て世代にとってのみならず、この街の歴史を守ってこられたお爺さんやお婆さん、父や母世代のためにも。

つまり、それは、いちばん心配で、いちばん大切な津市の未来のために。